高血圧の治療を受けるために古くからある病院に行くと処方されることが多いのがノルバスクです。持続性カルシウム拮抗薬に分類されるノルバスクは古くからの使用実績があることから第一選択とされやすい傾向があります。しかし、高血圧の治療薬一覧を見ればもっと新しい治療薬もあり、素人が治療薬一覧を見るとより新しい薬を処方して欲しいと考えてしまいがちです。使用経験が多いノルバスクを処方することが多いのは副作用があった場合に対処がしやすかったり、ノルバスクが有効でない症例についても知見があることから安心して利用できるというのが医療機関側の意図なのです。
一方、生活習慣病である高血圧がよく知られるようになってからは生活習慣病の治療を目的としたクリニックが多く開設されるようになりました。駅の近くのように交通の便の良い場所に立地して顧客を獲得することを目指した新しいクリニックではノルバスクよりも治療薬一覧上で新しい部類に入るARBやACE阻害剤が利用される傾向があります。駅の近くに立地するといった営業戦略からも見て取れるように新薬を利用するという点で箔を付けて患者を獲得するという戦略であり、かつ副作用の発症率が比較的少ないことから経験の浅い医師でも使用しやすいというメリットがあるからこその選択です。それを良いことと考えるか悪いことと考えるかは患者次第であり、急いて結論を出すことはできません。しかし、駅近に位置したクリニックと古くからある病院とでは経験と方針の違いによって選ばれる医薬品に違いが生じうるということは念頭におくことが大切です。どちらが必ず優れているということもないのでどちらの方がより自分に合っているかを判断基準にすることが大切です。